お散歩中は無我夢中に前へ進んでいきます。
帰りは飼い主さんが抱っこしてくれるので後先考えずとにかく前へ進むのみです。
毎日歩いていますが、それでもいつも新しい道に出会うことができます。
道はどこまでも続いていますし、無数にあるということを実感します。
どの道を進んでいくのか、それもぼく次第です。
好きな道を歩くことができるのは本当に楽しいこと。
人生も同じなのかもしれません。
よく人生を道に例えることがあります。
ずっとずっと続く人生の道。
下り坂もあれば上り坂もあり、くねくねした道、ぼこぼこした道。
細い道や広い道もあるかと思います。
それぞれの人生の道を歩くのが自分自身です。
分かれ道に出くわしたらどの方向に進むのか、
決めるのも自分自身です。
たとえその先に何があっても自分が選んだ道。
しっかり歩んでいかなければなりません。
時にはゆっくり進むこともあれば、反対に走りたい気分になることもあるかと思います。
スキップなんてして浮かれ気分のときもあるでしょう。
また進んでいくにつれ誰かと出会うこともあるかもしれません。
そしてその人と同じ道を歩んでいくこともあるかもしれません。
立ち話なんかしても楽しいですね。
今まで一緒に歩んでいた人と別れの時もあるかもしれません。
人生の道。
飼い主さんは今まで迷うことはほぼなく、コレと決めた道を何の躊躇もなく
進んできたそうです。
でもここに来て、迷走中。
年を重ねるごとにただただ夢だけを追うための自信が薄れてきてしまったのでしょうか。
マイナス部分をクローズアップしがちになってきています。
そんな風になるとは夢にも思っていなかったよう。
いつでもポジティブな所だけが取り柄だった飼い主さん。
今その唯一の取り得さえ失ってしまいそうです。
何が残るのか。
自分には何ができるのか。
2021年。
新たな年を迎えましたが、世の中は暗いニュースばかり。
経済の渦に飲み込まれて溺れてしまいそうです。
世の中の流れがこんなに変化するとは。
改めて恐怖を感じています。
飼い主さんは心の中を闇が支配しそうになると決まってぼくの顔をじっと見て
悲しそうな眼で微笑みます。
ぼくはそんな飼い主さんを目の当たりにして心から心配になります。
それでもなお、心の中の炎を懸命に燃やそうとする飼い主さん。
その原動力となっているのがぼくなのだそうです。
何もしなくていい、ただ傍にいてくれるだけでいい。
そう飼い主さんは言ってくれれますが、何もできないぼくはもどかしい気持ちになります。
せめて飼い主さんの笑顔が戻るよう、ぼくは変わらずに元気いっぱいで過ごし、
たくさんたくさん飼い主さんに甘えようと思います。
コメント