手を中にしまい込んで丸くなる。
小さい身体をさらに小さくして。
まるで猫ちゃんのように丸くなる。
手をしまい込んでいるときは
落ち着いているときです。
すぐに手を出す必要がない。
危険が及ぶこともない。
安心しきっている状態です。
ぼくは戦う意志は毛頭ない。
温厚な性格です。
嬉しくって唸ったり、吠えたりしてしまうこともありますが、
それはけんかをしたいわけでも襲いかかりたいわけでもありません。
ただただはしゃいでいるだけ。
何にも気にせず、安心して寛いでいるぼくをみて
飼い主さんは可愛いと言ってくれます。
それが嬉しくって目をまん丸にして飼い主さんを見つめます。
なんて幸せなんだろう。
・・・ただそう思っているのも束の間。
今日は何の日だかぼくは知っているんです。
そう。病院・・・。
狂犬病の注射をしに行く日。
それを考えると憂鬱だな。
今日の午後には病院に行かねばなりません。
1年に一度やってくるこの日。
今年も来てしまったか。
仕方がないので観念して向かいたいと思います。
頑張ってくるね。
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