リビングの隣の部屋は飼い主さんの衣裳部屋です。
そこにはたくさんの洋服たちと全身が映る大きな鏡とモコモコの羊毛ラグがあります。
ぼくの飼い主さんは、お洒落が大好きです。
だから普通のクローゼットには到底納まりきれないほどの洋服があります。
この家に引っ越してきて真っ先に決めたのがこの部屋を衣裳部屋にすることだったそうです。
ただの収納部屋にすることは考えておらず、ちょっとしたショップのように洋服を収納しています。
驚いたのが洋服を収納するのに使っているのが本棚だということ。
大きな本棚に一つひとつ丁寧に畳んだ服を収納しているのです。
まるでショップのよう。
見せたい服は木のハンガーにかけて白のラックに飾っています。
備え付けの棚は、収納というよりインテリアとして使っている模様。
いい香りがするフレグランス、ちょっとした置物。おしゃれなロウソク…など。
飼い主さんにとってこのお部屋はテンションが上がる大切な場所のようです。
ぼくにとっては…
実はぼくにとってもココは落ち着く場所。
とはいっても洋服にときめくのではなく、羊毛ラグに。
ふわふわでとっても気持ちいい!しかも寝心地抜群です。
お部屋のドアが開いている時はこっそり中へ入ってゆっくりするのです。
ぼくの新しい好きな場所になったので、飼い主さんもそっとしておいてくれます。
心置きなくお昼寝タイムを堪能するのですが…
ちょっと経つと自分が独りなことに気づきちょっぴり淋しい気分になります。
そんな時はドアからこっそり顔を出して飼い主さんを見つめるのです。
「ねぇねぇ遊ぼうよ」
「かまってほしいな」
そんなぼくを飼い主さんは見つけて抱きかかえてくれます。
やっぱり独りでいるより飼い主さんと一緒の方が何倍も幸せだと気が付くのでした。
コメント