ぼくは手が長いので手持ち無沙汰になるとだらんと垂らしていることがあります。
それが幽霊みたいだといって飼い主さんが笑うのです。
「うらめしや~」
という言葉が出てきそうな恰好。
幽霊さんに大変身です。
飼い主さんは怖がりなのにぼくの幽霊姿はちっとも怖がっていないよう。
それはぼくだっていう認識があるからなのだといいます。
たとえぼくが化けて飼い主さんの目の前に出たとしても怖がるというより
むしろ抱きしめてくれるでしょう。
そのくらいぼくのことを愛してくれています。
ぼくは飼い主さんにとって特別な存在。
夏になると幽霊話がそこいら中で聞かれますが、
飼い主さん、怖い時はどうかぼくを思い出してね。
そうすればきっと怖さで冷え切った心が溶かされて
身体が温かくなるでしょう。
そしていつの間にか恐怖心も消え去っているはずです。
ぼくは何もできないわけではありません。
ぼくなりに飼い主さんのことを想い、
ぼくなりに飼い主さんを守っているのです。
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