ぼくの名前はここに来てすぐに決まりました。
名前は、『チロ』。
チロチロと動いて、チロチロと舐めるぼくを見て、
飼い主さんが名付けてくれました。
ぼくは、ぼくだけの名前ができたことがとっても嬉しいです。
最初は、ぼくに向かって「チロ、チロ」と言っているのが
何のことだかわからずに、首をかしげていましたが、
飼い主さんは、そんなぼくにでもわかるように
丁寧に説明してくれました。
「あなたの名前は、今日からチロだよ。あなたにピッタリの名前。」
「『チロ』って何回も呼ぶから覚えてね。」
ぼくは、すぐに理解してぼくの名前が『チロ』だと認識できるようになりました。
そう、ぼくはのみこみが早いのです。
それは、ぼくの長所のひとつです。
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